唾液がインフルエンザウイルスなど外来の異物の「毒消し」に効果
唾液は口中の大唾液腺といわれるグループと小唾液腺といわれるグループから分泌されます。
唾液を分泌して口の中の毒消しを
よく噛むという事は唾液の分泌に重要です。
よく知られている様にゆっくり、確実にご飯を噛んでいると、
澱粉の分解酵素であるアミラーゼ(プチアリン)により澱粉がオリゴ糖に分解されて甘味を感じる様になります。
唾液のその他作用
唾液には食物の消化を良くするという事だけでなく、その他多方面の作用があります。
1、むし歯、歯周病の予防
唾液は口の中の病気を抑制し、むし歯や歯周病の予防に重要な作用をしています。
2、歯の石灰化を助ける
唾液には殺菌力の強いリゾチームやラクトフェリンという物質が含有され、病原菌を排除する作用や「歯の石灰化」を助ける作用もあります。
また“むし歯菌”などは口中が酸性となるとよく増殖しますが、唾液は酸性となるのを抑制し、歯のカルシウム分やエナメル質の溶出を抑えます。
「口の中の毒消し」を唾液が担っているだけでなく、もう一つゆっくりとご飯を噛むことで、口の中で澱粉がオリゴ糖に変化する割合が増加すると、
胃から十二指腸に送られたオリゴ糖は、すぐにオリゴ糖をブドウ糖と果糖に分解するα-グルコシダーゼの作用を受けて、血糖値の上昇に結び付きます。
血糖値が上昇すると満腹中枢が刺激され、よく噛む事で少量の食事でも食欲にストップをかけるので、過食がコントロールされ肥満誘発の抑制ともなります。
唾液と噛むという事をもう一度認識してみましょう。
唾液の分泌促進は噛む、舐める
ところで唾液の分泌を促進するには“噛む”ことの他に“舐める”ということでも促進されます。
当薬局で販売している“金時ショウガ飴”は花粉症や軽い風邪のはじめ、喉の不快感などにも愛用者の多い商品です。
そして自然と唾液が一杯出てくることは体験されている方も多いと思います。
免疫力を高める
新型肺炎を引き起こすコロナウイルスは中国だけではなく、日本でもゲリラ的に発症者が増加し、
外出や会合など人が集まるところへ行くのさえ躊躇してしまうような現状です。
多くの呼吸器系に障害を与えるウイルスは高温と湿気を嫌がります(増殖できません)。
金時ショウガ飴に使われている金時ショウガエキスが体温を上昇させ、
飴を舐めることで口中の唾液が増えるという環境を造り、口腔を清潔に保つことになります。
うがい・手洗い・マスクに加えて、人の集まる所への外出には飴をなめる事をお勧めします。
風邪の予防に室内の乾燥を防ぎ、湿度を上げ、かつ空気の入れ替えを行いますが、
同様に体もうがいをする事、唾液を出すことで口中環境も常に良好な状態にすることができます。