紫雲膏(しうんこう)について

既にご使用の方も多いと思いますが、
漢方製剤に、「紫雲膏(しうんこう)」という外用薬(塗り薬)があります。

江戸時代の名医・華岡青洲(はなおかせいしゅう)が創製した軟膏です。
華岡青洲は、有吉佐和子原作の小説『華岡青洲の妻』の登場人物としてのほうが有名かも知れませんが、
「麻沸散」(まふつさん:別名「痛仙散」)と言う全身麻酔の薬を考案し、世界で初めて全身麻酔による乳癌の手術をした世界に誇る日本(紀州)に実在した名医です。
紫雲膏の他にも、「十味敗毒湯」という有名な皮膚病の漢方薬も考案しました。

 

紫雲膏の薬局製剤の添付文書の効能・効果

添付文書の効能・効果には「ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、かぶれ」とあり、
火傷はもちろん、子供の切り傷やすり傷、男性の髭剃りによる傷など、救急薬としてお持ちになると何かと安心です。

また紫雲膏は外用薬としてだけではなく、顔の保湿クリームやハンドクリームとして常用もできる優れ物です。

 

紫雲膏でシミ、シワが消えたお話 紫根(しこん)の手づくり化粧水

以前一世を風靡した「魔女たちの22時」という番組で、
シミに悩んでいた女性が、ある時やけどをしてしまって、紫雲膏を塗ったら綺麗に治り、
成分の一つである紫根(しこん)で手づくり化粧水を作って使ったら、
シミやシワが消えて見た目が20歳若返ったという話が紹介され、
日本中で紫根が売り切れになったという事がありました。

この方は紫雲膏そのものではなく、なぜ紫根の化粧水にしたのか?
番組での説明では、それは紫雲膏がべとつくからとの事でした。
紫雲膏の成分は、紫根(しこん)、当帰(とうき)という薬草のほか、ゴマ油、蜜蝋、豚脂で確かに油分はありますが、
べとつき具合はメーカーにもよるかと思います。

 

紫雲膏の色

また紫雲膏は紫根の赤い色が特徴で、この色が服や下着に付いて嫌だという方もおられます。
でもこの色もメーカーによりかなり差があります。

 

当薬局オリジナルの紫雲膏

紫雲膏は薬局製剤にもなっており、大きな製薬会社だけでなく、薬局でも製造できますので、当薬局でも自家製の製品を販売しております。

当薬局の製品は、紫根は硬紫根、当帰は大和当帰という高品質な種類のものを用い、色も薄目で上品な色合いで、硬めに仕上がっております。