シドニー大学薬学部名誉教授
特定非営利活動法人天然資源開発機構
理事長 医学博士 山 原 條 二
解熱鎮痛薬は多数知られていますが、逆の冷え性の改善薬 などは西洋医学の概念にはありません。
冷え由来の病気の恐ろしいところは、糖尿病と同じ様に冷え性を少し我慢すれば、それで何とか日常生活には困らないところにあります。しかし、糖尿病も発症・合併症が出てくるところまで進行すると、現代の医療はお手上げであることを良く知るべきです。
透析や失明、足の切断などになれば快適な生活とは程遠い日々が待っています。
ザクロの花やサラシア茶による糖尿病や肥満、循環器系疾患への有用性、また合成の医薬品には見られない顕著な作用のあることは、セミナーでも解説していますが、会報誌にも時々出して行きたいと思います。
さて、ショウガは使用体験上、体を温めてくれることは多くの方が知っているところです。

またショウガの中でも金時ショウガの優れている薬効は
①中枢の活性化
②血管拡張
③鎮痛作用
④抗肥満作用
⑤胆汁分泌促進作用
⑥潰瘍作用
⑦抗消化器癌作用
⑧抗アレルギー作用
⑨止瀉(下痢止め)作用
⑩鎮吐作用
などがあります。
積極的に温熱中枢を活性化することと、血管の拡張作用によって体温の上昇作用を示すわけです。体を冷やすことはよくありません。
癌の治療法に温熱療法というのがあるくらいで、38℃近くになると癌の細胞は死んでしまいます。婦人疾患の多くはこの冷えからきています。
先ず、冷えを誘発する服装、体にピッタリで臍やお尻を出したり、異常に短いスカートに素肌を出した高校生などをよくみかけます。
職場でのクーラー病が問題とされて久しいところですが、何ら改善されたとは聞きません。
若い体力ではすぐに何の病状も出ません。
体の細胞数の増加が止まる30代近くになってからが問題です。
そこで、その対策として1日数回に分け、小匙一杯位の金時ショウガ末を飲用なり料理に添加します。
金時ショウガ末の方が生のショウガより薬効が優れているというのには理由があります。
生のショウガの薬効成分の一つにジンゲロールがあります。これを乾燥させると成分が変化してショウガオールとなります。
ジンゲロールとショウガオールとの効果を比較すると、色々な面でショウガオールに軍配が上がります。
冷えた体は体の生物反応を全て停滞させます。それとさらに大切なことは食養生にあります。
酸性体質を造る砂糖、肉、精白穀物を必要に応じ摂取せず減量することと、適度な運動で体内に老廃物が貯留しない体質造りを積極的に意識して行うことが大切です。
体の老廃物排泄口は5箇所あります。口・鼻・大小便さらに皮膚です。
金時ショウガは胃液や唾液の分泌を促進させ、副交感神経を活性化していることがわかります。
副交感神経の活性化によってゆったりした気分を造ります。免疫力を一定に維持する重要性は次回に解説します。
本記事は認定特定非営利活動法人 天然薬用資源開発機構の承認のもと、転載しております。
天然薬用資源開発機構では自然に根差した健康造りの情報を他にもたくさん発信しております。
天然薬用資源開発機構のホームページを是非ご訪問ください。
http://www.tenshikai.or.jp/

