体の老化は脚・腰からと言われますが、肝腎の脳が老化してしまうと体全体の指令がうまくいかなくなってしまいます。
中枢の神経細胞は胎生期や生後直後に造られるだけでなく、脳の神経幹細胞というところから成人しても造りつづけられ、学習や記憶能力の維持に重要な役割を担っています。ところが、加齢と共に神経新生が徐々に低下・減少することが、脳機能の悪化原因の一つとされています。
最近発表された論文に、老齢マウス(18~20ヶ月齢)と若齢マウス(3~4ヶ月齢)を用いての実験で、老齢マウスの血しょう(赤血球や白血球などの血球成分を除いた血液成分)を若齢マウスの静脈内に投与したところ、若齢マウスの新生神経細胞の数が減少したことから、老齢マウスの血液中には神経新生を抑制する成分が存在することが推定されました。そこで、若齢マウスと老齢マウスの血しょう中の成分中で、加齢によって増加する成分6個が特定され、その中の1つを若齢マウスの静脈内に投与すると神経細胞の数や増殖細胞の数が減少したことも判明しています。
脳の老化は体の老化、さらに血液の老化とも結びついていることが判明しました。 体を老化させない為の健康的な食生活、適度な運動や刺激、気分の転換など、できることからやっていただきたいと思います。

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